43日目。(元)管理栄養士の叫び。
乙女たち!どうして私が「管理栄養士です」って自己紹介すると、次に必ず(当社比100%!マジで、いやほんとマジなの)こう言うの!?
「どうしたら痩せられますか?」
ダメ、マドモワゼル!
管理栄養士を何か特殊なダイエット器具と勘違いしてない!?
じゃあここで質問、管理栄養士の仕事って痩せさせることですか?
違う、適正体重にもっていくの。
もしも貴女がBMI25を大幅に超えてたら、痩せるためのプランを提示できるかもしれない。
でもね、痩せてるそこの乙女たち!BMI22を下回ってるのに「痩せられますか?」とかほざく乙女たち!!
管理栄養士に栄養指導してもらいたかったら私はこう言うわ!
「食え」。
そんな叫び…に似た何か…。
管理栄養士だと聞けば「じゃあ料理できるんですね」…お前は今、調理師を侮辱したな?
「健康に気をつけているんですか?」…お前は今、医者を侮辱したな?ていうか、管理栄養士同士だって色々あるのよ。
一日3食推奨派、一日2食推奨派、好きな時に食べればいいじゃん派、日本食至上主義派、肉食至上主義派、アレルギーの黒幕はお米派、グルテンこそ人類の敵派、伝統食派、革命派(なんかよくわからない斬新なレシピを考えたがる…美味しいかどうかは別として)、レシピを考えるけど料理はしない派(だいぶ迷惑)、アスパルテーム肯定派と懐疑派、食品のベクレル許容派と断固拒否派…
もう挙げだしたらきりがない。管理栄養士同士だってこんなに意見が違ってくるんです。出会う管理栄養士さんみんながそれぞれ何かの教育という名の「信仰」のもとに管理栄養士をしているんです。
世に「〜したらガンが消えた!」とか「〜すればボケない」とかがわんさか溢れるように、いろんな考え方の管理栄養士がいます。
だから結局、「自分が言って欲しいことを言ってくれる人が真実」になってしまうんだろう。
セカンドオピニオンとか言って、医者をとっかえひっかえしてる人たちがいるように。
私はそこに壮絶な無力を感じています。私の言葉は誰にも届かない、あんなに苦労して取った管理栄養士の名前に意義も何もなくて…。
みんな管理栄養士の言葉が欲しいんじゃない。
「自分が言って欲しいこと」を言って欲しいんだ。そうして「やっぱり自分は正しかった!」と思いたいんだ。と、ある日唐突に気がつきました。私は無力だ。
私がいくら「日本食はスゴイと言って傾倒すると塩分過多になって高血圧に悪いですし、その日本食は白米じゃなくて玄米なんです」と言っても日本食至上主義派には聞こえない。私は無力だ。
「栄養士はこれを食べない」とかなんとかいう本を見かけた時、「ふざけんなよ、お前の意見が栄養士の総意じゃねーから大概にしろよ」と憤ったのも記憶に新しいことです。
私はひたすら無力でした。
そうして、血反吐吐くんじゃないかってぐらい苦労して取ったはずの管理栄養士という立場を介護士のために捨てました…。
言って欲しい言葉を言って欲しい。
それは医療に関わらず、みんながそう思ってる。私もそうだ、立場が違えばみんながきっとそうなんだ。むなしい。
【今朝の体重】61.8kg(前日比+0.5kg)
朝は悲鳴をあげましたが、その後スポーツジムでむくみを取って測ったところ60.0kg。
えええええ( ゚Д゚ )
逆に悲鳴ですよ!?60.0とか、むしろ久しく見てない数字ですよ。振り幅どんだけ!?
人間それだけ水分を溜め込める、つまり測定値に誤差があるってことですね…(=ω=;)
【朝ごはん】
ゆで卵とキャベツのチーズ焼き。
【お昼ごはん】スポーツジムに11時半〜14時半まで行っていたので無し。
★今日の運動★
ウォーキング、筋トレ、バーベル上げ30分、ファイドウ45分。
2日続けてのファイドウはなかなかキツかった!!私こんなに動けるのかーと感心します笑
ボクシングやムエタイといった格闘技の型を休みなく色々と無我夢中でやっていくんですけど、それがとにかく動きが激しい。もう汗だく。ホットヨガじゃないのに腕から汗がしたたるレベル。
こ、これで今日もハイボールが美味しく飲めるわ…!←
【おやつ】
【夕ごはん】
トマト、海苔チーズ、肉野菜炒め。
ハイボールいつも通り。また飲んでるんだよー。仕方ないね…。
私もさんざん、言って欲しいことを言ってくれる何かを探していました。
私を否定しない言葉。私を守る言葉。私を下卑する「まっとう」な人の態度。私が求めてやまない「まっとう」な人の本来の人生。
私が欲しかったもの。私が信じたくて信じたもの。
それがMEC食だったのかな。
糖質制限に対しては「何言ってんねん」ぐらいの態度だった私が、
「これだぁぁあ!!!ヽ(`・ω・´)ノ」って思えた、信仰の対象。いっそ宗教。
それに救われたんだろう。出会わなければ出会えないし、出会おうと思わなければ出会えなかった。
ありがとう。
そう思えば、「言われたいことを言ってくれる存在」も、
悪いものじゃなかったのかな。
私はまだ管理栄養士の答えにたどり着けません。綾先生、貴女が信じた管理栄養士の姿はここにありますか?
この世界の誰よりも尊敬していて、けれど貴女の思い描いたであろう管理栄養士にはなれなかった私の人生が、これです。
私は無力だったけれど、管理栄養士になったことを、その人生を、まだ無駄にしたくないですよ。
今日もごちそうさまでした。