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今日も「ごちそうさま」を言いたい

摂食障害・過食嘔吐歴6年、MEC食と出会う。

110kgだった私が過食嘔吐になるまで。

すごく長くなっちゃいましたが、私が過食嘔吐になるまでのあらすじ?です。

 

110kg。

 

突然ですが、一番太っていた時の私の体重です。高校一年生の時でした。街を歩けば誰もが振り返る巨大です。それも可愛げもオサレさもない、卑屈で無愛想で不潔なデブ。

すれ違った人の心無い「うわ、デブ」という言葉さえ、それほどダメージも受けなくなってきた頃です。慣れってこわい。デブを許容してる自分こわい。

周囲が真面目に真剣に勉強している最中、私ときたら平気で学校サボるしテストで一桁取るし、態度は悪くて、身なりに気を使うこともない…

とにかく不真面目な私は真面目な周囲に馴染めず、馴染もうともしなかった大馬鹿時代でした。アアア、やり直したい黒歴史

入った高校が違えば、あっという間にハブられて虐められていたでしょう。けれどそこには虐めも不良も存在していなくて、ただただ和やかで穏やかな日常がありました。

国際学科だったからかもしれませんが。みんな(といっても女子しかいませんが)差別や過激な争いを「解決すべきこと、好んで作り出すべきではないもの」としていた気がします。それにどれだけ救われたか気づいたのは後になってからでした。

結局のところ私は最後まで国際学科に馴染めなかったけれど、みんな優しくて穏やかで、すごくカッコよかった。当時、私なんかを受け入れてくれた母校には感謝しかありません。

もし今の私が、卑屈さ真っ盛りだった高校生の私に会えるとしたら、とりあえず挨拶抜きの初手で力の限り顔面ブン殴りたいですね。ぼっこぼこですね。

「そんな性格と学力のお前には勿体無さすぎる高校だ!そこに居る幸運を一生感謝して頭下げてろ!」…と。ほんと。まじで。

 

体重に話を戻して。

校舎が駅から離れていたために歩く時間も増えて、110kgあった体重はいつしかスルスルと80kgに激減しました。

周りから「痩せたね!」と言われたのは嬉しかったのですが、それ以上の努力はしなかったため、80kg台から痩せることはありませんでした。

そして不真面目な私にも、高校2年の終盤には大学受験という存在が迫ってきていました。

くだんの高校は進学校で、それも文系の国際学科。私は英語が大嫌い。私に外国語の才能は皆無でした。日本語すら怪しいというのに。

学友の進学希望ときたら、上智(フランス語専攻)だの獨協(ドイツ語専攻)だの、早稲田だの法政だの…。

そんな別世界のクラスメイトたちを見ながら、

「同じ時間を生きてきたのに、ここまで違えばもはや同じ人種かどうかも怪しい。私はやりたいことなんてない。成績も底辺だ。国際情勢なんて無関係だし、とにかく英語から逃げ出したい。このままニートになるんだろうか」

と漠然と思っていました。

 

そんな高校二年生の終盤に、突然。

母から言われました。「栄養士になったら?」。

正直それまで「栄養士」という言葉は知っていても、実態はよく知りませんでした。

何しろ料理なんてしたこともない。お菓子は作るけど、包丁なんてほとんど握らず、炊飯器のスイッチすら押したこともなかったような。

が、なんやかんやであれよあれよと栄養大学へ進路を決めて、死に物狂いで勉強して(結局最後まで模試はD判定)、まあなんとか無事に入学…。

ちなみに体重80kgの私、白衣のサイズがなくて特注でした。ひぇえ。

 

そうして栄養学を学び始めた私。性に合ってたのかそれなりにいい成績で過ごしていました。人って変わるもんですね。化学なんて偏差値40ぐらいしかなかったのに。

大学は女子大でした。周りには、キラキラ輝く女子大生ばかり。さすがの私も身なりに気を使わなければならないことに気がつきました。

あっ、私ってそういえば女じゃん。デブなのはまずいんじゃない?なんかもう色々と遅すぎる気づき。

 

痩せねば!私はとにかく食べる量を減らしました。夕飯を抜いて、お昼を抜いて、朝は少しで…運動は嫌いだからとにかくカロリーを制限しました。

栄養学を学んでいるのに。いや学んでいるからこそ私はカロリー神話の敬虔な信徒であったのかもしれません。

結果、70kgになり、いつしか65kgになり…そこまでくると普通体型。若さもあってかガンガン痩せました。お店で気軽に服が買えることに衝撃。それまで4Lとか着てたからね(´;ω;`)

 

やっぱりデブはそれだけで色々と生きにくい。服はないし、動くの大変だし、歩けば誰もが振り返ってたし(若い女子の100kg越えは太ってる人も驚く圧巻の見た目だったから…)。

痩せて良かった、普通体型って素晴らしい!

大学生活は普通体型の私とともにリバウンドすることもなく、穏やかに過ぎていきました。

 

そう。この時のダイエットでは過食嘔吐にならなかったのです。それどころか、授業で初めて過食嘔吐の話を学んだ時には「食べたものを吐くなんて信じられない!なんてことなの!」と憤慨さえしていました。

過食嘔吐に憤慨されても、それは病気なんだから怒られたってなじられたって困るよ。今の私ならわかるけど、当時はまだハタチになる前のクソガキでした。

クソガキのまま、私は普通体型で満足していれば良かったのに。

 

大学の四年になる少し前、色々ありました。

私は普通体型よりもっと細くなりたくて仕方なくなっていました。痩せすぎよ、と言われてみたかった。取り憑かれたかのように「痩せ」に憧れました。

110kgからこんなに痩せられたのだからまだ痩せられるはず。何故かそう思って、思ったら止まらなくなってしまって欲が出た。

あとは親の離婚とか。精神的に色々と不安定になったのとダイエットが重なって、ある日ワインを初めて一本飲んだ日に初めて酒に気持ち悪くなって、初めて自力での嘔吐を試みました。

ただ胃の中のワインを出そうと思っただけ。

それからしばらくお酒の飲み過ぎに気をつけることで嘔吐することはなかったけれど、思い返せばこの出来事が私に「食べても吐けばいい」を植え付けたのだろうと思います。

 

しばらくして、少量食べて嘔吐する、拒食症に近い状態になりました。授業で憤慨していたはずの私が、食べて吐くことを名案にさえ思えたのです。単純な真実で、画期的な名案に。

拒食症に近い状態は、ほんの数日もなかったと思います。引き続き食べないダイエットをしていた私は「吐けばいい」を合言葉に当然のように食欲が爆発。

少しずつ一度に食べる量が増えて、過食と呼ぶべき量を詰め込むに至るまであっという間でした。

痩せたらやめればいい。その時はそう思っていたんです。やめられる、と思っていたんですよ。どうしようもなく愚かでした。

絶対にやめられなくなる。ネットで見てたのに。だって「やめられる」と思えば、「今はやっていい」と思えたから。

 

週に一回が三回になり、一日一回が一日中になりました。吐きダコが両手にできました。

勤め始めてしばらくした頃、体重は、私史上最も痩せた50kgになりました。

 

その感想は「だから?」の一言に尽きます。

あばらが浮いて、肌も指もボロボロ。服を買うより過食の食材を買うありさま。なんのために痩せたんだっけ。服が着たかったんだっけ。

流れるようにチューブに手を出していました。その時は「もう戻れないな」と自覚していました。チューブはだめ、絶対。

 

私はずっと「やせの大食い」に憧れていました。痩せた体で山ほどの食事を食べる、あの姿に。それになりたかったのかもしれません。見てくれだけで良いから。

レストランに行って三人前の食事を頼んで完食したりして、人に大食いの食事を見せつけるのは楽しかったんです。見てくれだけでも、やせの大食いになれた気がして。だから?

 

痩せて、だから?

 

服が欲しかったの?

普通体型でも買えてたよね、服。友達と買い物行くの楽しかったよね。

最終的に過食費用のせいで服買うお金なんかなくなったよね。

だから友達と出かけることもなくなったよね。

一人で過食嘔吐してるほうが幸せになったんだよね。おめでとう、今なにもなくなったよ。

お金も友達も健康も、あれだけ大事にしていたいろんな大事なものも、愛していたはずの色々が、ぜんぶなくなったよ。

集めてたCDもブルーレイも、もうひとつも残ってないよ。心の底から愛していた私のドール…もう誰もいないよ…いなくなっちゃったよ。買取に来てくれたお兄さんの前で泣き喚いたよ。もう二度と帰ってこないんだよ。

お金がなくて、帰る場所もなくて。死のうとしたけど死ななくて。だからこうしてまだ生きているけど。

 

こんな人生になるくらいならダイエットなんかしなければよかった。友達と一緒にランチに行って、痩せなきゃ〜とか言いながら服を買って、ライブに行って、旅行に行って。

それなりに太ってたって良かったのに。過食嘔吐になるくらいなら。

それ以上痩せようとしなければ、過食嘔吐にならなければ、なにも手放さなくてよかったのに。

 

そうして今、ここにいる、何にもなくなっちゃった私。過食嘔吐になって6年。辛い辛いと嘆いて喚いてた自業自得の6年。

過食嘔吐は今も私のそばにいます。じっと私を見つめています。ぴったりと寄り添って無言で私を圧迫しているんです。

私はそれがいつ私を襲ってくるのか怯えています。この恐怖は一生続くのでしょうか。私が弱気になった瞬間に、脳髄から乗っ取られてしまいそうなんです。

これは一生続くんでしょうか。それともいつかはまともな人間に戻れるんでしょうか。

暗くてどんよりした、息も絶え絶えの空間の中をどうにか進みたくて、前も後ろも分からないけど、ひたすら彷徨っています。

いつか出口があると信じています。それは他の誰でもない、私にしか見つけられない。私の人生は私にしか生きられなくて、自分がクズすぎて辛いからって他の誰かに代わってもらうことはできない。

だから、私が私のために頑張るしかない。今日もごちそうさまが言えるように。

 

以上です。

 

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